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【院長コラム】ドライマウスを放置すると「誤嚥性肺炎」の原因に
ドライマウスのリスクとは?誤嚥性肺炎の危険性について
数ヶ月間、口が乾燥する状況が続く場合、ドライマウスの可能性があり、「口腔乾燥症」という病気のサインかもしれません。ただの乾燥と思いがちですが、実はさまざまな健康上のリスクをはらんでいます。
ドライマウスとは?
ドライマウスは唾液の量が減る、質が低下する病気です。これにより、食事のときに食べ物を飲み込むのが難しくなり、口臭が気になるなどの症状が現れます。また、唾液は口の中の細菌を排除する役割があるため、ドライマウスになるとその機能が低下します。その結果、虫歯菌や歯周病菌、さらには肺炎球菌が増えやすくなります。
誤嚥性肺炎の危険性
誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って肺に入り、炎症を引き起こす病気です。とくにドライマウスの人は、口内の肺炎球菌が増えているため、肺炎のリスクが高まります。最悪の場合、命を落とすこともあるので注意が必要です。
そのため放置せず、口の渇きや他の症状が数ヶ月続いている場合は、歯科医院で相談をしましょう。歯周病や虫歯の早期発見も大切と言われています。
治療中のセルフケアは?
ドライマウスの治療を受けている間も、自分自身でできる細菌対策を実施することが大切です。毎日の歯磨き、デンタルフロスの使用、デンタルリンスを使った口内洗浄など、日常的なケアを怠らないようにしましょう。とくに寝る前の口内ケアは、細菌の繁殖を抑えるために効果的です。
ドライマウスはただの口の乾燥ではなく、さまざまな健康リスクをはらんでいます。早期の対応と日常のケアで、そのリスクを低減しましょう。