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【院長ブログ】親知らずって抜糸も痛いか?

 

親知らずの抜歯後、抜糸の痛みについて

親知らずの抜歯後、縫合した箇所を抜糸する際に「痛みがあるのか」と不安を抱く方は少なくありません。ここでは、抜糸時の痛みに焦点を当て、理解しやすい形で解説します。

1. なぜ縫合が必要なのか?

親知らずの抜歯後、歯を抜いた箇所には穴ができ、骨が露出します。この露出した部分に血液が流れ込み、血餅(けっぺい)と呼ばれる血液が凝固したものが形成され、傷口を保護する役割を果たします。血餅には止血や傷の回復を助ける効果があり重要なものです。しかし、歯磨きやうがいによって血餅が取れてしまうことを防ぐため、縫合を行うことが一般的です。

2. 縫合および抜糸の痛み
縫合時の痛み

縫合は通常、抜歯前に麻酔が施されるため、痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の効果は1時間から4時間程度持続し、その間に縫合が行われます。したがって、縫合自体は痛みを伴うことなく完了します。

 

抜糸時の痛み

抜糸に関しては、ほとんど痛みを感じることはありません。使用する糸の素材や結び方によって多少の違いはありますが、激しい痛みを感じることはほとんどないとされています。多くの歯科医院では、痛みを最小限に抑えた抜糸が行われており、患者様も安心して受けることができます。

3. 縫合を行わないケース

縫合は一般的ですが、すべてのケースで行われるわけではありません。一部の歯科医師は、抜歯後にガーゼで圧迫止血するだけで十分と判断し、縫合を行わない場合もあります。

 

4. 抜歯から抜糸までの流れ
初診から抜歯まで

まず、親知らずの生え方や歯茎の状態を確認するための検査が行われます。その結果に基づき、抜歯の必要性や具体的な処置内容が決定されます。

抜歯後の縫合と抜糸

抜歯後、歯茎の傷口を閉じるために縫合が行われます。通常、12週間後に傷口の回復を確認し、抜糸が行われます。

抜糸後の経過

抜糸が終わっても、完全に回復するまでには時間がかかります。歯茎が元の状態に戻るには約1ヶ月、骨が回復するには3ヶ月以上かかることが一般的です。

 

5. 抜歯後の注意事項

抜歯後、止血が行われたとしても、翌日まで唾液にわずかな血が混ざることがあります。唾液を頻繁に吐き出し、過度にうがいを行うと、逆に出血を引き起こす可能性があります。また、激しい運動や飲酒は血圧の上昇を招き、出血の原因となるため、注意が必要です。抜歯当日は麻酔が切れるまで飲食を避け、入浴も控えるのが望ましいでしょう。

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