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【院長ブログ】歯がしみる!その症状、歯医者に診てもらったほうがいいの?

気温や水温が下がってくると、歯磨き後のうがいや冷たい飲み物で「ズキッ」「キリッ」と歯がしみることはありませんか? 今回は、知っているようで知らない「歯がしみる仕組み」と、受診の目安について詳しくご紹介します。

なぜ歯は「しみる」のか?そのメカニズム

本来、歯の頭の部分(歯冠)は「エナメル質」という体の中で最も硬い組織に覆われており、内側の象牙質や神経(歯髄)を保護しています。

原因① エナメル質の摩耗

過度な力での歯磨き、酸性の飲食物の摂りすぎ、あるいは無意識の「歯ぎしり・食いしばり」によってエナメル質が削れると、刺激が象牙質を通って神経に伝わりやすくなります。

原因② 歯ぐきの退縮

歯周病などが原因で歯ぐき(歯肉)が下がると、エナメル質のない「歯の根っこ」が露出します。根っこの表面は刺激に弱いため、ダイレクトに「しみる」感覚が生じます。

「痛み」と「しみる」は同じシステム

実は、脳が「しみる」と感じるのも「痛い」と感じるのも、同じ神経の伝達システムによるものです。冷たいものを口に含んだ瞬間、その刺激は瞬時に脳へ伝わります。 これは、体が危険を察知して自分を守るための「警告アラート」のようなもの。 はっきりとした「強い痛み」がある場合は、すでに緊急性の高いトラブルが起きていると判断できますが、「しみる」という段階では治療の緊急性を自分で判断するのは非常に難しいのが現実です。

放置は危険!「知覚過敏」か「虫歯」か

問診で患者さんから「しみる」という訴えがあった際、私たちは主に2つの可能性を疑います。

知覚過敏

冷たいものや歯ブラシの刺激など、外からの刺激を受けた時だけ一時的にしみることが多いのが特徴です。慢性的にずっと続くことはまれで、一時的な症状として認識されます。

虫歯

虫歯菌が歯を溶かし、神経に近づいているサインです。進行するにつれて、しみる強さが増していき、やがて持続的な「痛み」へと変わっていきます。

当院が「科学的な診断」を大切にする理由

初期の虫歯と知覚過敏は症状が非常によく似ています。目視だけで判断して早急に削ってしまうと、本来削らなくてもよかった場所まで傷つけてしまう恐れがあります。

そのため当院では、レントゲン撮影による画像診断を重視しています。 「しみるだけなのに大げさかな?」と思われる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、目に見えない歯の内部の状態を正確に把握し、正しい治療方針を立てるためには欠かせないプロセスです。

患者さんに守ってほしい「自己判断」の注意点

「これはきっと知覚過敏だろう」と自分で決めつけて受診を遅らせてしまうのが、最もリスクが高い行為です。
もし原因が虫歯だった場合、気づいた時には神経まで達しており、大掛かりな「根管治療(神経を抜く治療)」が必要になってしまうこともあるからです。

診察をスムーズにするためのチェックポイント

受診の際、以下のことをメモしてお伝えいただくと、診断の大きな助けになります。

刺激の強さ: 軽くしみる程度か、ズキズキ痛むか。
期間: いつから、どのくらいの期間続いているか。
きっかけ: 冷たいもの、温かいもの、あるいは何もしなくてもしみるか。

当院での知覚過敏の治療法

診断の結果、知覚過敏であった場合には、患者さんの症状に合わせて以下のような処置を行います。

薬剤の塗布: 象牙質の穴(象牙細管)を封鎖するお薬を塗ります。
レーザー照射: 神経の過敏な反応をおさえます。
咬合調整: 歯ぎしりなどで一部の歯に強い力がかかっている場合、噛み合わせを整えます。

当院では、レントゲン等のしっかりとした診査をもとに、削るべきか、様子を見るべきかを慎重に判断いたします。快適にお食事や会話を楽しめるよう、一緒に健康なお口を守っていきましょう。

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