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【院長コラム】ホワイトニングでなぜ歯が白くなるの?
ホワイトニングで歯が白くなる理由
市販のホワイトニング歯磨き粉
市販のホワイトニング歯磨き粉は、歯の汚れを削って除去する仕組みであるため、対応できるのは歯の表面に付着した汚れや着色のみで、表面の奥の部分に当たる象牙質の変色には対応できません。
ホワイトニング歯磨き粉の場合、「歯を白くする」ではなく「歯の表面の汚れを落とす」役割を果たします。
歯科治療のホワイトニング
歯科治療のホワイトニングは、過酸化水素・過酸化尿素を含んだ薬剤を使用することで、歯の表面のエナメル質の形状が丸みを帯びた形へと変化させます。
そのため透明ガラス状態に等しかったエナメル質が曇りガラス状態へと変わり、マスキング効果をもたらすことで変色した象牙質を映らなくなります。
さらに光の乱反射が起こって歯が白く見えるようになる、この仕組みが歯科治療のホワイトニングです。
ホワイトニングでも白くならない歯
歯科治療のホワイトニングといえ、正直万能ではなくホワイトニングをしても白くならないケースもあります。
たとえば、詰め物や被せ物のような人工物はホワイトニングすることができません。
また、天然の歯であったとしても変色の原因によっては効果が期待できず、「神経を失って変色した歯」や「テトラサイクリン」で変色した歯はほとんど白くなりません。
これらのケースはセラミック治療やホワイトコートなどで対処可能です。
ホワイトニングは全部で3種類
ホワイトニングのなかには、薬剤一式を歯科医院で受け取って自宅で自身の手で行うホームホワイトニング、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したデュアルホワイトニングがあります。
ホワイトニングと後戻り
ホワイトニングの効果は永久ではなく、時間の経過によって後戻りが起こります。
これは、ホワイトニングによってエナメル質の構造を変化させていることが理由であり、従来の形を変化させられたエナメル質は時間をかけて元の形へと戻ろうとします。
元に戻るとエナメル質は再び透明ガラス状態になってしまい、ホワイトニングの効果が失われてしまいます。
ただし、ホワイトニングは重ねて行えるため、定期的に施術することで白さを維持できます。
ホワイトニングの費用
ホワイトニングの費用は一律ではありません。
一般的な費用の目安はオフィスホワイトニングの場合が2万円~10万円、
ホームホワイトニングの場合が2万円~5万円、デュアルホワイトニングの場合が7万円~10万円。
費用から予想できるとおり、最も効果が高いのはデュアルホワイトニングになります。