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【院長コラム】子供の歯の黄ばみはなぜ起こるのか?
子供の歯が黄ばんで見える理由
象牙質の色が見えている
永久歯は完全に真っ白ではなく、通常は黄色っぽく見えます。それは歯のエナメル質は薄く、内側にある象牙質という層は厚いため、その色が強く見えているから。特に犬歯は象牙質が分厚く、色味がはっきりと表れやすくなります。また、生え変わったばかりの永久歯は、歯質が不安定なため、歯が黄色く見えやすいといわれています。
歯の表面に付いた着色汚れ
お茶や紅茶などに含まれる着色成分が歯の表面に付き、黄ばんで見えることも。お子さまの場合、ケチャップやチョコレート、ブドウジュースなど色の濃い食べ物はステインが歯に付きやすい状態になります。お口の中が乾燥することも、歯の着色の原因になるでしょう。
虫歯による影響
初期の虫歯は歯のエナメル質がわずかに溶け出して白く濁ります。進行すると、分解したタンパク質から炭素が作られ、虫歯部分が黒くなります。
歯の黄ばみの改善方法
「毎食後の歯磨き」は、歯の黄ばみが気になる場合にご自宅で取り組める、基本的な改善方法。食事後の歯磨きが早いほど着色を防げるでしょう。親御さまが仕上げ磨きをするのも効果的。磨くのが難しい場合は、飲食後にすぐに水で口をゆすぐことも、歯の着色を防ぐ効果的な予防につながります。
歯科医院だからできる対処法
歯科医院で行う歯のクリーニングは、歯科専用の機材や薬剤を使用して、着色を隅々まで取り除けます。
スケーリング
スケーラーという専用の器具を使用して歯の表面に付いた着色、歯垢や歯石を取り除けます。着色の除去はもちろん、虫歯や歯周病、口臭の予防にもつながります。
エアフロー・ジェットクリーニング
圧搾空気の力を利用し、薬剤を含んだ超微粒子撥水パウダーを歯の表面に勢いよく吹き付けると、歯の表面に付いた汚れや着色を落とせます。
PMTC
専用の器具や薬剤を使用し、時間をかけて丁寧に行う歯のクリーニングです。治療後は歯の表面に汚れや細菌が付きにくく、虫歯や歯周病、着色を防げる環境を維持しやすくなるでしょう。
フッ素塗布
乳歯は柔らかく歯質が不安定なので、虫歯予防にはフッ素塗布がおすすめ。有効成分が歯質を強化にし、虫歯になりにくく丈夫な歯を育ててくれるでしょう。フッ素の効果を維持するには3~4ヵ月に1回のペースで受けるのがおすすめです。