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【院長コラム】歯科医が伝えるべき食事・栄養療法
「いい歯」をまもる 毎日ごはんの簡単ひと工夫
英語で「You are what you eat」という格言があります。
これは「あなたはあなたが何を食べているかで決まる」という意味です。
歯も不足している栄養素を補うことで、さまざまな歯の疾患の対策・改善をすることができ、歯や口腔環境を健康な状態にする事に繋がります。
適切な栄養摂取による予防・改善
歯周病
歯周組織はコラーゲンでできているため、コラーゲン生成に必須なタンパク質、ビタミンC、鉄を摂取することで、骨や歯茎の健康が維持され、歯周病の予防・改善になります。
むし歯
とくに必要なものは、カルシウムではなくマグネシウム。マグネシウムはカルシウムのコントロールをしており、体内で325種類もの酵素の働きにかかわっています。また、唾液の性状を改善する亜鉛も必要とされます。
インプラント周囲炎
ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取することでインプラント周囲炎の予防になり、インプラントの長期保存が可能となります。
重金属のデトックス
人体には知らず知らずの間に色々な毒素が蓄積します。その中の1つに重金属の問題があります。病状は様々で、慢性疲労や頭痛などの不定愁訴の原因となることがあります。体内に蓄積された重金属は、α-リポ酸など硫黄化合物(タマネギやニンニク、ニラなどアブラナ科の野菜に含まれる)を摂取することで、体外への排出を促します。
ドライマウス
ドライマウスの原因はストレス、生活習慣や加齢、口呼吸などがありますが、亜鉛やコエンザイムQ10、マグネシウムなどで唾液の質を良くすることができます。また、抗酸化作用のある成分を効果的に摂取することで改善が期待できます。