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【院長ブログ】赤ちゃんはいつから歯医者に行ったら良い
赤ちゃんはいつから歯医者に行ったら良い
赤ちゃんは何歳から歯医者さんに行けばいいの?
「歯医者さんには、いつから連れて行けばいいですか?」という質問をよくいただきます。昔は「1歳半くらい」「奥歯が生えてきてから」などと言われてきましたが、最近は考え方が変わってきています。
現在は、「赤ちゃんでも、何歳でも構いません。できるだけ早く連れてきてください」とお伝えしています。出産後のご家庭の状況にもよりますが、生後半年くらいでの受診もおすすめです。
早めの受診をおすすめする理由
歯が生え始める前後は、まだむし歯のリスクは低めですが、早めに歯科に来ていただくことで以下のようなメリットがあります。
・歯医者さんの環境に慣れる
・お口の中を触られることに抵抗がなくなる
・保護者の方が仕上げ磨きの方法を学べる
・食事・おやつ・育児のアドバイスが受けられる
自我が芽生える前から慣れておくと、その後の通院もスムーズになります。 歯医者が「痛い」「怖い」と感じる前に来ていただくことで、むし歯予防の第一歩になります。
「感染の窓」を知っていますか?
「感染の窓」とは生後19〜31か月(平均26か月)の間に、むし歯菌に感染しやすい時期のこと。この期間をむし歯ゼロで乗り越えると、大人になってもむし歯になりにくいとされています。
この時期を前に、仕上げ磨きができていなかったり、すでにむし歯ができていた場合、環境を改善するのは簡単ではありません。
そのため、早いうちから歯科を受診し、環境づくりを整えておくことが重要なのです。
お子さんのむし歯、本当に "体質" だけのせいですか?
「甘いものが好きだから」「親がむし歯が多い」など、確かに体質の影響もゼロではありません。
しかし、小さなお子さんのむし歯の多くは、生活習慣や保護者の関わり方で防げるものです。
・甘いおやつやジュースをすぐあげていませんか?
・歯磨きを嫌がったら、途中でやめていませんか?
・親自身の口腔内のケアをおろそかにしていませんか?
子どもはひとりで歯を守れません。保護者が一緒に学び、守ることが大切です。
まずは "慣れる" ための受診から
「虫歯治療」ではなく、「歯医者さんに慣れること」「ケアの方法を学ぶこと」から始めてみましょう。赤ちゃんのうちから通っている子ほど、2歳・3歳になっても落ち着いて診療を受けられます。
将来のむし歯ゼロを目指して、今から準備を始めませんか?