メディア記事
【院長ブログ】インプラント治療の前に!なぜその歯を失ったのか知っていますか?
インプラント治療前に知っておくべきこと
歯を失ったときの選択肢
「歯を失ってしまったけれど、どの治療方法が良いのだろう…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか? 治療法には主に インプラント、ブリッジ、義歯(入れ歯) の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
特にインプラント治療を考えている方には、まず「歯を失った原因」を知ることがとても大切。この原因を正確に把握することで、治療後のトラブルを予防することができます。
歯を失う主な原因
歯を失う理由には、次の3つが挙げられます:
① 虫歯
奥歯は特に虫歯になりやすく、最初に失いやすい歯とされています。 中でも6歳ごろに生える「6歳臼歯」は形が複雑で、噛み合わせの溝に食べ物のカスが溜まりやすいことが原因です。虫歯が進行して歯の根元まで達すると、最終的には抜歯が必要になることもあります。
② 歯周病
歯周病は痛みが少ないため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。 歯垢や歯石が溜まることで歯茎が腫れ、進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。最終的には歯が抜け落ちてしまう場合もあります。
③ 咬合力(噛む力)
歯ぎしりや噛み締めの癖など、過剰な咬合力が歯に負担をかけることがあります。これが原因で歯が割れたり、抜けてしまうことも少なくありません。
インプラント治療と原因別の注意点
歯を失った原因を把握することで、インプラント治療後のトラブルを予防できます。
◆ 歯周病が原因の場合
歯周病で歯を失った方は、インプラントの周りに炎症が起こる「インプラント周囲炎」に注意が必要です。適切なブラッシングと定期的なメンテナンスが重要となります。
◆ 咬合力が原因の場合
強い咬む力で歯を失った方は、インプラントの被せ物が破損しやすい傾向があります。インプラントには歯根膜(クッションの役割をする膜)がないため、咬合力が直接骨に伝わるのがその理由です。
トラブルを防ぐために
インプラント治療を成功させるには、歯を失った原因を正確に把握し、それに基づいた治療計画を立てることが大切です。
1、丁寧なカウンセリング
2、原因の診断
虫歯や歯周病、咬合力など、歯を失った原因を分析する。
3、口腔内環境の整備
歯周病治療などを行い、健康な状態を整えてからインプラント治療に進む。
無理に歯を残して感染が続くと、顎の骨が溶け、インプラント治療が難しくなることもあります。しっかりと診断を受け、治療計画を立てることが、インプラント治療の成功への近道です。