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【院長ブログ】予防歯科って何?その真実とは?
予防歯科って何?その真実とは?
私たちは日々、様々な歯医者さんのホームページを目にしますが、そこでよく目にする「予防歯科」。でも、具体的に何を指すのか、よくわからないというお声が多いため、ここでご紹介いたします。
歯科で標榜できる科目
まず、歯科で標榜できる科目(看板などで表示できること)は医療法という法律で決まっています。それは以下の4つです。
・歯科
・小児歯科
・矯正歯科
・歯科口腔外科
「予防歯科」や「インプラント歯科」「審美歯科」というのは実は看板に書くことは認められていません。
予防歯科の定義
それでは、「予防歯科」は何を指すのでしょうか?ひとことで言うと、その明確な答えはないのが現状です。予防歯科は基本的に健康保険が適用される病気の治療ではなく、予防を目的とした自由診療となります。
予防歯科が目指すもの
予防歯科が目指すのは、主に虫歯と歯周病の予防です。虫歯と歯周病はお口の中にいる細菌が原因となる病気です。そのため、初診時に細菌の検査を行ったり、状態を確認するためにレントゲン写真をとることが一般的です。
予防歯科の手法
その後、検査結果に基づいて、歯ブラシの使い方など日々のメンテナンス方法を指導します。磨き残しがあると、虫歯菌や歯周病菌が増え、治療しても再発する可能性があるためです。
どのようなアプローチをするのかは、歯医者さんによります。受診する前に確認すると良いでしょう。
予防歯科の重要性
虫歯や歯周病は風邪などと違い、ゆっくりと進行する病気です。生活習慣病と同じように、食事や運動などの生活習慣を見直すことで予防することが可能です。症状が出る前から汚れがついていれば歯茎は腫れ、歯は表面が溶け出してざらつくようになります。歯ブラシは重要で、おろそかになれば、治療したとしても再発することもあります。
8020運動
「8020運動」とは「80歳まで20本の自分の歯で食事ができるようにしましょう」という意味です。自分の歯でしっかり噛むことは、胃腸への負担を減らし、栄養の吸収を良くし、結果的に健康寿命を延ばすことにつながり、歯の健康は身体の健康に直結しています。予防歯科を行うことで、歯の健康を守る生活習慣を身につけましょう。