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【院長ブログ】親知らずは必ず抜くものなのか?

親知らずが生えてくると、痛みや腫れなどの症状が出ることが少なくありません。そのため、「親知らずは抜いたほうがよい」と聞く機会も多いのではないでしょうか。ただ、できることなら抜歯の痛みや負担は避けたいものです。実際には、親知らずはすべて抜かなければならないわけではなく、生え方やお口の状態によって、抜歯したほうがよい場合と、残しておいてよい場合があります。

そもそも親知らずとは?

親知らずとは、前歯から数えて8番目にある「第三大臼歯」のことです。通常は上下左右に1本ずつ、計4本ありますが、もともと親知らずがない患者さんや、レントゲンを撮って初めて存在がわかる患者さんもいらっしゃいます。多くは10代後半から生えてきますが、抜歯が必要かどうかを考えるうえで大切なのは、生えているかどうかだけでなく、どのような生え方をしているかです。

親知らずの生え方は3つのタイプがあります

もっとも理想的なのは、親知らずがまっすぐきちんと生えているタイプです。この場合は他の歯と同じように機能し、お口の中で大きな問題になりにくいといえます。ただし、このようにまっすぐ生えるケースはあまり多くありません。次に多いのが、一部だけ見えていたり、斜めに生えていたりするタイプです。これはもっともトラブルを起こしやすく、歯ブラシが届きにくいため汚れがたまり、虫歯や歯周病の原因になります。さらに、頬の粘膜や歯ぐきを傷つけることもあります。もう一つは、完全に埋まっているタイプです。この場合、表面に出ていないため歯周病の心配は少ないものの、骨の中に嚢胞という袋状の病変ができることがあり、症状によっては手術が必要になることもあります。

親知らずの抜歯を検討したほうがよいケース

・親知らずが虫歯や歯周病になっている場合
・今は症状がなくても、虫歯や歯周病になる恐れがある場合
・親知らずが斜めに生えていて、歯と歯の間に汚れがたまりやすい場合
・治療しても、虫歯や炎症を繰り返しやすい場合
・対になる親知らずがなく、噛み合わせが悪くなっている場合
・親知らずが原因で、手前の歯まで虫歯になっている場合
・噛んだときに、歯ぐきや頬の粘膜を傷つけてしまう場合
・親知らずの周囲の歯ぐきが、何度も腫れる場合
・横向きの親知らずが手前の歯を押し、歯並びに影響している場合
・これから矯正治療を受ける予定がある場合
・矯正後の歯並びを保ちたい場合
・親知らずが矯正治療や歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある場合

当院では、親知らずの治療は口腔外科で行っています。

親知らずを残してもよいケース

・親知らずがまっすぐ正常に生えている場合
・上下の親知らずがきちんと噛み合っている場合
・親知らずがしっかり機能している場合
・完全に埋まっていて、痛みがない場合
・お口の中や顎に悪影響を与えていない場合

親知らずを保存するという考え方

あまり知られていませんが、状態のよい親知らずは、将来ほかの奥歯を失ったときに移植に使えることがあります。そのため、特に問題のない親知らずであれば、将来に備えて残しておくという選択肢もあります。

抜歯するかどうかは状態に合わせて判断しましょう

親知らずは、すべてが抜歯の対象になるわけではありません。痛みや腫れの有無、将来的なトラブルの可能性、生え方などを総合的に見て判断することが大切です。また、生え方によって抜歯の難易度も異なります。本数や症状の程度により適した治療方針は変わるため、気になる症状がある患者さんは自己判断せず、歯科医に相談し、ご自身に合った方法を選びましょう。

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