院長福渓 康人YASUHITO FUKUTANI
経歴
- 平成6年大阪歯科大学卒業
- 平成6~10年大阪歯科大学附属病院・口腔外科にて研修医
- 平成10~16年開業医のもとで勤務医として治療にあたる
- 平成16年父の後を継いで開業
「なんだか、口が臭い気がする」「口の匂いが気になって、人と話すのが不安」「家族から口臭を指摘された」など、口臭について悩んでいる方は少なくありません。
口臭は自分では気づきにくいこともありますが、実はお口の中の状態が大きく関係しています。
今回は、口臭の主な原因や自分でできる対策、歯科医院で受けられるケアについてご紹介します。
実は、口臭にはさまざまな原因があります。しかし、その多くはお口の中に原因があります。
例えば、歯の表面に付着する歯垢(プラーク)には、多くの細菌が存在しています。細菌が食べかすなどに含まれるたんぱく質を分解すると、口臭の原因となるガスが発生します。
また、舌に付着する「舌苔(ぜったい)」も、口臭の原因の一つです。舌の表面に白っぽい汚れがたまっている場合は、細菌や食べかすなどが付着している可能性があります。
そのほか、むし歯や歯石、歯ぐきの炎症なども口臭につながることがあります。
「口が臭い」と感じるとき、特に注意したいのが歯周病です。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットが深くなり、その中に細菌や汚れがたまりやすくなります。歯周病に関連する細菌が作り出すガスによっても、口臭が強くなることがあります。
「歯ぐきから血が出る」「歯ぐきが腫れている」「歯がグラグラする」「口の中がネバネバする」といった症状がある場合は、歯周病の可能性を疑ってみることも大切です。歯周病の早期発見は、お口だけでなく体全体の健康づくりにも大きく関わってきます。
口臭だけを気にするのではなく、お口の健康状態も一緒に確認することが、あなたの健康な暮らしを大切にすることにつながります。
口臭には、唾液の分泌も深く関係しています。唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。
しかし、緊張やストレス、口呼吸、加齢などによって唾液の分泌が少なくなると、お口の中が乾燥して細菌が増えやすくなります。
朝起きたときに「口の匂いが気になる」と感じるのは、睡眠中に唾液の分泌量が減ることが関係していると考えられています。
口臭予防の基本は、毎日の口腔ケアが基本です。
まずは、歯ブラシを使って歯を丁寧に磨き、歯と歯の間もデンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。歯ブラシだけでは落としにくい汚れを取り除くことが、口臭予防につながります。
舌苔が気になる場合には、舌ブラシなどを使いましょう。ただし、舌を強くこすると傷つける可能性があるため、力を入れすぎずやさしく清掃することが大切です。
また、こまめに水分をとる、よく噛んで食事をするなど、唾液が出やすい環境をつくることも心がけましょう。
毎日しっかり歯磨きをしているのに口臭が気になる場合は、歯周病やむし歯、歯石など、お口の中に原因が隠れている可能性があります。
歯科医院では、歯や歯ぐきの状態、歯垢・歯石の付着、むし歯の有無などを確認し、必要に応じたクリーニングや歯周病の治療を行います。
「口臭だけで歯医者に行くのは……」と、敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科検診が口臭やお口の健康状態を見直すきっかけにもなります。
「口が臭い」、「口の匂いが気になる」、「口臭を指摘された」という方は、一人で悩まず、一度、かかりつけの歯科医院へご相談ください。
口臭の原因を確認し、適切なケアを行うことで、健康なお口の環境を保つだけでなく、自信を持って人と話せる毎日を過ごすことにつながります。