院長福渓 康人YASUHITO FUKUTANI
経歴
- 平成6年大阪歯科大学卒業
- 平成6~10年大阪歯科大学附属病院・口腔外科にて研修医
- 平成10~16年開業医のもとで勤務医として治療にあたる
- 平成16年父の後を継いで開業
「寝ている間に歯ぎしりをしていると言われた」「無意識に歯を食いしばっていることがある」「最近、歯が欠けたり、すり減ったりしてきた」など、気になっている方は多いようです。
歯ぎしりや食いしばりは、本人が気づかないうちに行っていることも多く、歯や歯茎、顎などに負担をかける原因になることがあります。
特に、睡眠中の歯ぎしりは自分では気づきにくいため、家族から指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。
今回は、歯ぎしり・食いしばりの原因や歯への影響、できるだけ歯を守るための対策についてご紹介します。
歯ぎしりとは、上下の歯を強くこすり合わせたり、歯を噛みしめたりすることをいいます。
一方、食いしばりは、上下の歯を強く噛み合わせた状態が続くことです。
家族などから、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしていると知らされる方が多いようですが、歯ぎしりや食いしばりは寝ている間だけ起こるわけではありません。
日中、仕事や何かに集中しているときなどに、無意識に歯を噛みしめている場合もあります。
通常、リラックスしているときには、上下の歯は接触していません。しかし、歯ぎしりや食いしばりによって強い力が繰り返しかかると、歯や顎に大きな負担がかかることがあります。
歯ぎしりや食いしばりによって、強い力がかかり続けると、歯がすり減ったり、欠けたりすることがあります。
また、歯の表面に細かなヒビが入ることで、知覚過敏のように冷たいものがしみる症状につながることもあります。
さらに、強い力が歯に繰り返しかかることで、歯の詰め物や被せ物が外れたり、壊れる原因になる場合もあります。
「虫歯ではないのに歯がしみる」「以前より歯が短くなった気がする」「歯が欠けた」といった症状がある場合には、歯ぎしりや食いしばりが関係している可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりによる影響は、歯だけに止まらないこともあります。
強い力での噛みしめが続くと、顎の筋肉や顎関節にも負担がかかります。
その結果、「朝起きたときに顎が疲れている」「口を開けると顎が痛い」「口が開けにくい」などの症状が出ることがあります。
また、歯を支えている組織にも負担がかかるため、歯周病がある方では歯や歯周組織への負担が大きくなる可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりには、さまざまな要因が関係していると考えられています。
日常生活でのストレスや緊張、睡眠の状態、生活習慣などが関係することもあると言われています。
また、自分では歯ぎしりや食いしばりをしているつもりがなくても、無意識のうちに歯を噛みしめていることもあります。
そのため、「自分には関係ない」と思っていても、歯のすり減りや顎の疲れなどがある場合は、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。
歯ぎしりや食いしばりが気になる場合は、まず自分が無意識に歯を噛みしめていないかを観察してみましょう。ご家族に協力してもらうのもいいですね。
日中に気づいたときは、上下の歯を離して顎の力を抜くことを意識することも大切です。
また、睡眠中の歯ぎしりが疑われる場合などは、自分で意識しにくい時は歯科医院で相談することをおすすめします。
必要に応じて、歯ぎしりによる歯への負担を軽減するためのマウスピースを使用することも有効な対策です。
マウスピースは、歯の状態や噛み合わせなどを確認したうえで、自分に合ったものを使用することが必要です。まずは検診からはじめましょう。
歯ぎしりや食いしばりは、自覚症状がないまま続いていることがあります。
「朝起きると顎が疲れている」「歯がすり減っている」「歯が欠けた」「詰め物が何度も外れる」などの症状がある場合は、歯ぎしり・食いしばりが原因かもしれないと疑ってみることが、歯の健康づくりにつながります。
そのまま放置すると、歯や顎に負担がかかり続けることになります。気になる症状がある場合は、お気軽に歯科医院へご相談ください。
歯ぎしり・食いしばりの状態を確認し、必要に応じた対策を行うことで、大切な歯を守り、将来的なトラブルを防ぐことができます。